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/ OKAZAKI NIGHT / 村上隆マンガ道場
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I THINK…このテキストはP_HOUSEで配布されていた鑑賞の手引きです

UNTITLED 1

昆虫標本用の虫ピン1万5千本を、青年男子が大の字になってスッポリとはまり込む大きさの円形内に打ち込みました。いまを生きよ。ファッションアイテムとともに。
ザワザワと音の聞こえてきそうな針の芝生の上で、私達は、TOKYOの空を見上げているのでしょう。
<素材> ズボン・バンダナ・犬用のチェーン・タイラップ・アディダスオールスター・DOGTOWNのTシャツ・虫ピン15.000本

UNTITLED 2

黄色シャーベット色をしたこの色の奥の奥。
何層にも重ねられた絵の具は、高層ビルにエレベーターで登っていってみたTOKYOの空の色。
行き場のない排気ガスが層をなし、私達の手元に漂っています。シルクスクリーンでプリントされた二人、今展のメインキャラクターはその空の中。
パープルグレイでペタリとくっついています。
ペラペラの愛。でもペラリとしたこの感覚こそが、私達のリアリティ。1994年の愛の形です。
<素材> ネオカラーレモン・アクリラー・パネル・綿布・シルクプリント

UNTITLED 3

岡崎さんの仕事場での生の顔です。
マンガ家のアートライフはどんな状況なのか。
小さなモニターからそっとのぞいてみて下さい。
<素材>液晶VIDEOモニター

UNTITLED 4

荒々しい作家の筆跡は、印刷されたマンガからは読みとれないもの。ましてこのようにハードエッヂにリプレゼンテーションされた原画に、作者の徹底した完成度に対するこだわりを探し出して下さい。
<素材>アルミフレーム・スクリーントーン・アクリル板

UNTITLED 5

マンガ家の感性は真にアーティスティックなエリアに来ています。それはこの資料用の写真一つをみてもわかります。
なんとステキなこのシフト感!とにかく構図がスバラシイ。その瞬間がスバラシイ。
この写真が作者の手を通して、発酵熟成され、完成体としてのマンガへとなっていきます。その一歩直前の写真を見る幸福を味わって下さい。
<素材> ウォールペイント・アルミ板・写真

UNTITLED 6

水槽にネズミの死体とブタの肺がレイアウトされています。まるで80年代にはやった熱帯魚のように、ディレクターの布施英利が東京大学の研究室の一室から取り出してきたサンプル。いったいこのブキミなまでの冷たいリアリティのなさは、私達の感性が狂い始めているからなのでしょうか。

UNTITLED 7

2.000枚ものマンガのページがものスゴイスピードで流れてゆきます。その時網膜の中に残るものははたしてマンガ?それとも絵、それとも言葉?
このスピード、このハンダンのつかない状態こそが、イヤホンから流れる音楽か生活音である。私達の日常。私達のはかないARTなのでしょうか。

UNTITLED 8

この本棚は岡崎さんの家からとってきました。彼女の頭の中の一部。ほんの一部です。でも少しはかいまみれたかしら。
彼女のマンガの起点の一部はここにあります。
あと、お茶の水博士なんかもね、かわいいかな?

UNTITLED 9

ジッとみて下さい。やっぱりピンクはきれい。ピンクは狂気。ピンクはやさしい。ピンクはピンクは……。
PINKの部屋で生活はできるのでしょうか。