Trials to summarize OKAZAKI KYOKO's unbind comics岡崎京子の未単行本化作品を要約する試み - 夢みる私のリカちゃん人形

夢みる私のリカちゃん人形 リカの想い出・香山リカ+土肥睦子編集(NESCO) 1986年

リカちゃんは小学生なのにドレスを沢山持っていたけど何の疑問も持たなかったし、下着もセクシーで「私もこんなの欲しい」と思った。自分自身が小学生になって、同じ小学生ながらあんなドレスが着れる事にもオシャレでいいな、もっとリカちゃんグッズほしいな、と思うだけだった。寝る時はふとんに一緒。「リカちゃんは目を開けたまま眠れるのかな?」ヘアデザイナーやデザイナー、漫画家、イラストレーターに憧れていて、余り布でリカちゃんに(へんな)洋服を作ったりしたものの、ちょうちん袖に挫折してヒスを起こしたり、頭痒くないのかな?と銭湯に行った際に洗ってあげるも爆発ヘアーにしてしまったり。そんなケーケンからかヘアデザイナーでもデザイナーでもなく、リッパなマンガ家になりました。「ありがとうリカちゃん!!」

「お散歩(UNTITLED所収)」でのみっちゃんが人形遊びに興じるシーケンスを抜き出し拡大し、所々に今の彼女がチャチャをいれている感じを思い浮かべてもらえれば、大筋間違っていないと思う。「女の子の人形に対する想い(あるいはリカちゃん特有なもの?)」は生憎想像する事しか出来ないのだけれど、こういうことなんだろうな、と思う。玩具であると同時に、友人であり、憧憬の対象であり。彼女自身の幼少期のエピソードが語られる機会はままあるけれど、(マンガとしての脚色はあるにせよ)そのひとつとして。